ステンレス加工の流れ
設計
お客様から戴いた図面・スケッチをもとに製作図面を作成し、工程などの手配をします。
あわせて、接合部をどこにするか、仕上げの方法などを検討します。
製作準備
材料取り(材質・板厚を確認して、どのように取るとロスが少ないか?どれだけ必要かを計算します。)材料・部材を手配します。
ココを細かく計算する事で、コスト削減をし、お客様にできる限り安価で製品をご提供できるよう努めています。
切断
まず最初に、板を必要な寸法に切断します。
特殊な機械を使用しますので、作業は慎重に行います。熟練の技が光る部分でもあります。
部材を加工する
必要に応じてセットプレス(プレス)で穴をあけたり、切ったりします。
形が複雑なものはレーザー加工やタレットパンチなど協力工場にお願いします。
曲げる
板を挟んで圧力をかけながら曲げます。
曲げ加工では、板厚や材質によって曲げの延びが違うので正しい寸法に加工するためには、板厚、材質に応じた展開計算が必要です。もちろん、それに伴う技量も重要になってきます。
溶接・組立て
TIG溶接で接合します。(TIG溶接は火花などバチバチ飛びませんが光は紫外線が強いので直接見ないようにしないと後が大変です。涙がとまりません。)
本溶接をする前に仮付けをして寸法などを確認します。
ステンレスは鉄に比べると歪みが大きいので熱をかけるのを最小限に抑えて均等に溶接しますが、歪が出てしまいます。
防止策としては冶具を使って拘束したり、予め歪の方向を予想して、その逆に変形させておく、叩いて延ばすなどいろいろな方法で修正します。
仕上げ・研磨
酸洗い・電解研磨・バフ仕上げ・ヘアライン仕上げなど用途に応じて表面を仕上げていきます。
仕上げによってはサンダー(グラインダー)で溶接ビートを削り、平滑に仕上げます。
ただ削っているだけでは、その箇所だけがへこんでしまったり、せっかく溶接したのに割れてしまったり、熱をかけ過ぎると歪んだりと、なかなかいうことを聞いてくれません。
一見簡単そうですがサンダーの角度や力のかけ具合・スピードなどで仕上がりが変わってくるので、ステンレスと対話しながら仕上げていきます。
お問い合わせは、お電話又はメールフォームにて受け付けております。