ステンレスのお手入れ方法
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■ステンレスもサビます!!
「ステンレスは錆びない」と思っている方が多いと思います。
確かに錆びには非常に強い金属ですが、使用する環境によっては錆びます。
では、錆とは何でしょう?
錆とは鉄の酸化物で鉄を腐食させるものです。腐食には様々な種類があります。
「ステンレスって?」でも書いてありますが、錆から守るバリアーのおかげでステンレスは非常に錆に強いのですが、弱点の1つとして塩素イオン等を含む環境が苦手です。
ですので塩素系の洗剤で洗うのは厳禁です。
例えば海水のように中性の溶液中でもやがては被膜が破壊されて、やがて錆が発生します。
全面腐食
ステンレスの性質の限界を超えた環境で全面にわたって均一に腐食をします。
具体的には塩酸、硫酸、りん酸、有機酸等酸化力の弱い酸の環境で起こります。
孔食と隙間腐食
孔食と隙間腐食はともに塩素イオン等を含む環境で起こる腐食で、塩素イオン等の作用により不動態皮膜が局部的に破壊され腐食が進行していきます。
孔食は1mmぐらいの孔が鉄内部に向けて深く浸食していくのが特徴です。隙間腐食は隙間部で起こる腐食です。
粒界腐食
腐食が結晶粒界に沿って進行する局部腐食です。
溶接の熱を加えたときなどにクロムと炭素とが結合(これを鋭敏化といいます)して起こる腐食です。
応力腐食割れ
オーステナイト系ステンレス鋼に特有の腐食割れです。
塩素イオン等の環境で引っ張りなどの力がかかると応力腐食割れが発生します。
ステンレスの錆びの取り方
ホームセンターなどで、このようなナイロンの研磨するものが売っています。
間違ってもワイヤブラシなどでは擦らないで下さい。後で錆びだらけになってしまいます。
コツとしてはヘアーラインの目に沿って真っ直ぐかける事です。
軽度の場合この方法で取れると思います。
ただし、他の表面仕上げの場合はこの方法だと錆びは取れますが、キズが付いてしまいます。
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